ARシャーシとMAシャーシを使ってみよう!

ミニ四駆店舗大会の様子その1

ARシャーシとMAシャーシについて、解説します。 「ミニ四駆を始めたいけど、どれを選んだら良いか分からない」「ミニ四駆を始めたけど、なかなか速くならない」という方は、必見ですよ☆


2017/6/6 この記事は「四輪駆動ラボラトリ vol.1」に収録されています。
> 詳細は「電子書籍」を参照

最初から速い! 基本性能がとても高い、AR・MAシャーシ

シャーシ(ボディを乗せる車台)の種類は、いっぱいありますが、これからミニ四駆を始める人・始めたばかりのレーサーには、ARシャーシとMAシャーシがお勧めです。

【お勧めシャーシ ベスト6】 ※画像をクリックすると、新規ウインドウで拡大表示。

ARとMAに共通しているのは、「最初から速い」ことです。 キット付属のノーマルモーターを、「ハイパーダッシュ3モーター(ARシャーシに搭載可能)」や「ハイパーダッシュモーターPRO(MAシャーシに搭載可能)」に交換するだけで、ビックリするほど速くなります。

他のシャーシよりも優れている点は、まだあります。

  • ①制作が簡単。 とても組み立てやすい。
  • ②強度が高い。 頑丈なので壊れにくい。
  • ③改造が手軽。 パーツ交換がしやすい。

①について、ARとMAは、シャーシを構成する部品が、はめ込みやすくなっています。 シャーシにビスを入れる時も、それほど力を必要としません。 他のシャーシだと、大人でもけっこう苦労する場合があります。

②は、ミニ四駆を速く走らせる時ほど重要です。 シャーシの強度が低いと、次のようなトラブルが発生するからです。

  • コーナーを走る時、バンパーが曲がって支えきれず、コースアウトしてしまう。 また、壊れやすい。
  • アップダウンが激しいコースを走り続けた場合、シャーシが歪んで駆動効率が落ちてしまう(内部のギヤの噛み合わせが悪くなって、スピードが遅くなる)。 ※シャーシが歪むと余分な負荷が発生するため、モーターの性能が下がったり寿命が短くなったりしてしまう。

強度は、シャーシによって差があります。 ARとMAは、最高クラスの強度を誇ります。 シャーシの強度はFRPプレートなどで補強できますが、もともと高い方が良いのは言うまでもありません。
> FRPプレートは、「補助プレートについて」を参照。

③について、ARとMAには、専用の改造パーツが用意されていて、しかも共通で使えるものが多いです。 また、パーツを交換するだけで、ミニ四駆を様々な方向にパワーアップさせることができます。 他のシャーシだと、複雑な改造が必要になるケースもあります。

このような理由から、ARとMAは、ミニ四駆の初心者に最適なシャーシなのです。


ちなみに、ARとMA、どちらか一方だけを使うよりも、両方のシャーシを使った方が、ミニ四駆が早く上達します。
> 両方のシャーシを使う利点は、「5大シャーシを使ってみよう!」を参照。

AR・MAシャーシで、お勧めのミニ四駆と改造例

ARとMAで、お勧めのミニ四駆は、次の2つです。

どちらか一方に絞る場合は、「ミニ四駆限定 エアロアバンテ レッドスペシャル(ARシャーシ)」がお勧めです。 通常のエアロアバンテよりも、高性能なキットだからです。 中径ホイールとスーパーハードローハイトタイヤの組み合わせは、最高クラスの安定性を誇るため、複雑なコースでも吸い付くように走ります。

※10/20追記 次のキットもお勧めです。 特に、MAシャーシのキットは金型が見直されたため、シャーシの性能が上がってスピードが速いそうです。

ちなみに、「ARやMAに、好きなミニ四駆(のボディ)がない」という場合でも、大丈夫です。 ミニ四駆のボディは、ある程度は互換性があって、別のシャーシに乗せることができるからです。 例えば、トライダガーXX(MSシャーシ)のボディは、MAシャーシにも乗せることができます。

そのままでは、乗せることができない場合でも、工具を使ってボディを加工すればOKです。 具体的には、ニッパー・ヤスリなどを使って、ボディの一部(シャーシと当たる部分)を切ったり削ったりします。
> 加工の詳細は、「カウルを加工してみよう!」を参照。
> 工具の詳細は、「製品パーツカタログ – ⑨その他(工具)」を参照。

このサイトでは、AR・MAシャーシの改造例も紹介しています。 改造に迷った時は、ぜひ参考にしてください!

特に、エアロアバンテ レッドスペシャル(②)の改造は、お店の大会やジャパンカップ2013で実績があるので、お勧めですよ♩

AR・MAシャーシが生まれた理由

ミニ四駆は、今から31年前(1982年)に、タミヤ(模型界では世界的に有名な会社)が開発しました。 最初は、ガイドローラーも無いほどシンプルでした。 それでもミニ四駆は、子供たちに絶大な人気となって、現在まで続いています。 その間、だんだんミニ四駆の種類もパーツも増えて、高度で複雑になってゆきました。

  • レーサーミニ四駆の看板
  • 昔のミニ四駆書籍に掲載されたパーツ完全カタログ

    1988年に発売されたミニ四駆書籍。 当時のグレードアップパーツは25種類。 現在は、数百種類にも及ぶ。

その結果、ミニ四駆は、新しく始める人にとって「何をどうすれば良いのか、よく分からない」おもちゃに、なってしまいました(タミヤさん、ごめんなさい、でも、正直に言わせてください)。 ミニ四駆って、分かってくると、すんごく楽しいんですが、そこにたどり着くまでが結構大変なんですね。

初心者が、とりあえずミニ四駆を制作して走らせても、お店のコースは経験者向けに作られているので、すぐにコースアウトしがちです。 それに、経験者が段違いに速いミニ四駆をビュンビュン走らせていると、気後れしてしまうこともあるでしょう(かく言う私がそうでした)。

【ミニ四駆ステーションのコース】 ※画像をクリックすると、新規ウインドウで拡大表示。

そこで、より多くの人たちがミニ四駆を楽しむことができるように、タミヤはさらなる取り組みを始めました。 その結果、ARとMAが生まれたのです。

ミニ四駆の完成ようやく完成したところ

ARとMAは、ミニ四駆を始めたばかりでも、経験者と対等に競うことができるほど高性能です。 違いはいくつかありますが、スピードはMAが上、安定性はARが上です。

大会ではコースに合わせて、スピードと安定性、どちらを優先するかでミニ四駆を切り換えるのも、面白いでしょう。 どっちで出場しようか迷ってしまうのが、悩ましくも楽しいんですね(≧∇≦)

ミニ四駆を上達させる秘訣

最後に、おまけ情報です。

ミニ四駆を上達させるには、遊ぶ時間を増やすのが1番です。 遊ぶ時間が多いほど(期間が長いほど)、たくさんの知識と経験が得られるので、その分ミニ四駆が上達するわけです。 パーツも色々試してみましょう。 
> パーツの詳細は、「パーツの種類と機能」「製品パーツカタログ」を参照。

テーブルの上に広げたミニ四駆やパーツ

そして、色々なお店に行って、ミニ四駆を走らせてみましょう。 実際にコースを走らせることで、気づくことがたくさん出てきます。 お店の場所は、次のタミヤのホームページを参照してください。

【ミニ四駆ステーション&ミニ四駆販売店一覧】
 URL:http://www.tamiya.com/japan/mini4wd/mini4wdstation

何となくパーツを組み合わせたら、実はすごい改造になることもあれば、自信を持って制作したミニ四駆なのに、思わぬ欠点が見つかることもあります。 「アイデアを形にして確かめてみる」を繰り返せば、知識と経験をバランス良く吸収できるので、自然とミニ四駆が上達してゆきます。 大会で、活躍できることもあるでしょう。

ミニ四駆店舗大会の様子ジャパンカップ2013のコースミニ四駆公式大会の様子

遊び方次第では、ミニ四駆の上達を早めることができます。 遊ぶ時間(期間)が同じでも、ミニ四駆への取り組み方や考え方によって、上達のスピードに差が出てくるのです。 詳細は、次の記事を参照してください。
> 「ミニ四駆を上達させる4箇条
> 「勉強をがんばると、ミニ四駆が速くなる!
> 「「ライバルは自分」と考えてみよう!

ミニ四駆ジュニアカップの様子その1ミニ四駆ジュニアカップの様子その2

また、「ミニ四駆超速ガイド2013」もお勧めです。 主要なパーツや流行の改造方法など、豊富な情報が満載です。 まだ購入していない場合は、ぜひ手にしてください!
> 詳細は、「ミニ四駆超速ガイド2013」がすごい3つの理由」を参照。

【ミニ四駆超速ガイド2013】 ※画像をクリックすると、新規ウインドウで拡大表示。

このサイトでは、冒頭の6つのシャーシをお勧めしています。 お店のコースで、ARとMAのミニ四駆をビュンビュン走らせられるようになったら、他のシャーシも使ってみてください。 ミニ四駆の奥深さを知ることができるので、さらに楽しくなりますよ☆

ミニ四駆店舗大会の様子その1

以上、ARシャーシとMAシャーシを使ってみようでした(^-^)


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