ミニ四駆の組み立て方
ここでは、ミニ四駆の作り方(組み立てる流れ)について解説します。
2017/6/6 この記事は「四輪駆動ラボラトリ vol.1」に収録されています。
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ミニ四駆制作で大切なこと
ミニ四駆を組み立てるときは、次の3つを守るようにしましょう。
- ①事前に工具を用意する
- ②説明書どおりに組み立てる
- ③「ていねい」を心がける
①の工具は、工作に必要な道具のことです。 ミニ四駆を組み立てるときは、
+ドライバー、
ニッパー、
カッター、
ヤスリ
の、4つの工具を用意します。
もし、家に工具が無い場合は、お店でミニ四駆といっしょに買いましょう。
②の説明書は、ミニ四駆の箱の中に入っています。 ミニ四駆の組み立ては、説明書の順番どおりにやるのが基本です。 慣れてくると、説明書を見なくても、組み立てられるようになります。
③は、ミニ四駆の制作・改造するときの気持ちです。 ミニ四駆はとても精密なので、ていねいにやることを心がけないと、思わぬ失敗をしてしまうことがあります。 小さな部品を無くしてしまったり、ミニ四駆を壊してしまったり、最悪の場合、ケガをしてしまったりします。 ミニ四駆と接するときは、「ていねい」を心がけましょう。
箱をあけて、ミニ四駆を組み立てよう!
では、ミニ四駆を組み立てる流れを解説します。 今回組み立てるのは、「エアロサンダーショット (ARシャーシ)」です。
まずは、箱をあけて、中身を取り出します。
説明書の左上に、番号(①、②、…)が書いてあります。 この番号の順に、組み立てていきます。
ミニ四駆のパーツにも、アルファベットつきの番号(A1、A7など)が振られています。
説明書に書かれている番号と同じパーツを、ニッパーで切り離します(写真のパーツはA7)。
なるべくパーツに近い部分を、ニッパーで切るようにします。 上手くできれば、カッターやヤスリを使わなくても、パーツをきれいに切り離すことができます。
パーツに切れ端が残ってしまったら、またニッパーで切り取るか、カッターで削ります。 最後にヤスリをかけると、きれいに仕上がります。
いちどに全部のパーツを切ってしまうと、後で組み立てるときに、どのパーツを使えばいいのか分からなくなることがあります。 慣れるまでは、パーツは説明書の順番どおりに、必要なものから切り離していくのが無難です。
ボディにリヤウイングを入れます。 はめ込み合成だから、とってもカンタン。
ローラーは、+ドライバーを使って、ネジで取りつけます。 時計の針が進むのと同じ向きに+ドライバーを回せば、シャーシにネジを固定することができます(ネジを外すときは逆)。 ローラーとシャーシを平行にして、+ドライバーはシャーシに垂直に力を入れて、手で押さえながら、ていねいに回します。
ギヤは、シャーシに軽く乗せるようにします。
タイヤの切れ端が残ったままだと、走りが悪くなってしまいます。 ニッパーやカッターを使って、表面のデコボコが無くなるようにしましょう。
ホイールに、タイヤを1つずつ入れます。 こうして、4つの車輪を作ります。 タイヤは両面テープで、しっかりと固定しましょう。
ギヤの六角形の穴に、シャフトを通します。 なかなか入らない場合は、シャフトをくるくる回しながら、入れてみましょう。
車輪(タイヤとホイールのセット)を、シャフトに入れます。 車輪を両手で持って、左右同時に挟みながら、入れてみましょう。 写真は片手ですが、実際に入れるときは両手を使います。
ホイールは最後まで入れずに(写真左側)、シャーシとの間を1mm程度あけるようにします(写真右側)。 このように間隔をあければ、タイヤの回転がスムーズになります。
金具は鋭いので、手を切らないように気をつけます。 また、この段階では意外と手が汚れてくるので、きれいにしておきます。 手が汚れていると金具についてしまい、電気が伝わりにくくなってしまう(当然、ミニ四駆の性能は悪くなる)からです。
モーターのギヤは、固い床などに置いて、最後まで押し込みます。
入れ方の注意点として、モーターの横を持って押しこむと、中身を痛めてしまうことがあります。 ですので、ギヤを入れる反対側のモーター軸を固いもの(写真の例ではニッパーを使用)で押さえながら、ギヤを入れる方法が良いでしょう。
モーターや電池金具に近いパーツは、シャーシに取り付けるのが、結構難しいです。 説明書を読みながら、慎重に取り付けます。 なかなか上手く行かなくても、あせらずに、何度もトライしましょう。
シャーシにボディを乗せて、後ろから止め具をつけて止めます。
完成です!(後でボディに色を塗るため、今回はシールをつけていません。)
小さな部品が残った場合、捨てずに取っておきます。 後で改造するとき、役に立つことがあるからです。 また、シャーシの扱いに慣れるまでは、説明書も持っておきます。 あとでモーターやギヤの交換をするためにパーツを取り外すとき、重宝します。
最後に、付属のグリスは、ミニ四駆を走らせる前につけます。 グリスは少しずつ出して、うすく引きのばしたり、タイヤを回したりしながら、つけてゆきます(たくさん、つけすぎないように注意)。
> グリスのつけ方については、「グリスアップをマスターしよう!」を参照。