エアロマンタレイ ホワイトスペシャル(ARシャーシ)の改造に挑戦してみたよ!

エアロマンタレイ(ARシャーシ)を太陽の光に当てたところ

女性(女の子)向けのミニ四駆として、エアロマンタレイ ホワイトスペシャルを制作・改造してみました。


2017/6/5 この記事は「四輪駆動ラボラトリ vol.19」に収録されています。
> 詳細は「電子書籍」を参照

エアロマンタレイ ホワイトスペシャルの概要

エアロマンタレイ ホワイトスペシャルは、エアロマンタレイの限定版のミニ四駆です。

エアロマンタレイは、流れるようなボディラインが特長です。 女性(女の子)に、とてもよく似合うミニ四駆の1つなんですね。 まるで桜のようなエアロマンタレイ ホワイトスペシャルは、女性レーサーに大人気。 コースでは、大人の女性や女の子が走らせている光景を、よく見かけます。

ARシャーシは、2012年(ミニ四駆30周年)に発売されました。 ホイールベース(前輪と後輪のホイールシャフトの間隔)は少し長めの82mm(多くのシャーシは80mm)で、コーナーよりも直線を重視した設計です。 リヤバンパーはシャーシに直結、6つのガイドローラーが最初からあって、軸受け部品は抵抗が低い高性能パーツです。
> 詳細は「【検証】ギヤシャフト・ベアリング(カウンターギヤの軸受け)」を参照。

このため、ハイパーダッシュ2モーターなどの高速モーターに変えるだけで、すぐに速くなります。 シャーシの底がすべすべなので、芝に当たっても減速しません。 安定性・拡張性も高いので、ミニ四駆を始めたばかりでも、すぐに経験者に追いつくことができます。
> 詳細は「ARシャーシとMAシャーシを使ってみよう!」を参照。

改造したエアロマンタレイ ホワイトスペシャルの詳細

これが、改造したエアロマンタレイ ホワイトスペシャルです。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)を斜め上から見下ろしたところエアロマンタレイ(ARシャーシ)を斜め後ろから見下ろしたところ

今回は、コンクールデレガンス(*1)に出品できるような、見た目重視の改造をしてみました。

*1:ミニ四駆の走行性能ではなく、見た目の美しさを競うコンテスト。 タミヤ主催の公式大会で行われる。 審査員は、タミヤのスタッフと、その場にいる子供たち。 参加は無料(当日飛び入り参加)で、レギュレーション(公式大会の規則)による制限は無い。 見事受賞した人には、商品が贈られる。 「ミニ四駆超速ガイド2013」で詳しく紹介(66〜67ページ)。
> 「ミニ四駆超速ガイド2013」については、「「ミニ四駆超速ガイド2013」がすごい3つの理由」を参照。


一見するとネタ改造な印象かもしれませんが、以前掲載した「エアロアバンテ レッドスペシャル」の改造がベースなので、決して見た目だけのミニ四駆ではありません。
> 詳細は「エアロアバンテ レッドスペシャル(ARシャーシ)の改造に挑戦してみたよ!」を参照。

また、今回は車輪のカスタマイズの幅が、ぐーんと広がる改造要素を盛り込んでいます。 どうぞ最後まで、ご覧ください!

エアロマンタレイ(ARシャーシ)を真上から見たところエアロマンタレイ(ARシャーシ)を真横から見たところ
エアロマンタレイ(ARシャーシ)を正面から見たところエアロマンタレイ(ARシャーシ)を後ろから見たところ

改造その1:FRPプレートを取り付けてみた

フロントバンパーの上に「ミニ四駆PRO FRPワイドプレートセット」を取り付けて、ガイドローラーの幅を広げられるようにしました。 また、シャーシ横に「ARシャーシ サイドマスダンパーセット」のFRPプレートを取り付けて、マスダンパーを装備できるようにしました。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造内容その1エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造内容その2

FRPプレートには、「ホログラムステッカー5種セット」を貼っています。 ホログラムシールのキラキラ効果で、FRPプレートの印象が、だいぶ変わりますよね☆

ホログラムシールとFRPプレート

ホログラムステッカー5種セット」と、改造前のFRPプレート。


フロントバンパーの下には「フロントアンダーガード」を取り付けました。 ジャンプ時の姿勢を安定させる上に、万一コースの壁に乗り上げても復帰してくれるので、完走率が高くなります。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造内容その7


リヤバンパーの下には、「ARシャーシ ブレーキセット(ブルー)」のパーツを経由して、「ブレーキスポンジセット」で自作したブレーキを取り付けました。 付属のFRPプレートにも、ホログラムシールを貼っています。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造内容その3エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造内容その4


前のガイドローラーは「2段アルミテーパーローラーセット(13-12mm)」、後のガイドローラーは「19mmプラリング付アルミベアリングローラー(5本スポーク)(ライトブルー)」です。 軸受け部分がボールベアリング式なので、頑丈で回転も滑らか。 ミニ四駆のスピード&安定性アップに、欠かせないパーツです。

前のガイドローラーの上には、11mmのスタビヘッドを取り付けて、さらに安定性を高めました。 このパーツは、「大径スタビヘッドセット(11mm,15mm)」に入っています。

ちなみに、ガイドローラーの取り付けには、通常のビスではなく、キャップスクリュー(前は25mm、後は30mm)を使っています。 パーツは、「2mm キャップスクリューセット(25mm・30mm)」です。

ミニ四駆はスピードが速くなると、通常のビスではすぐに曲がってしまいます。 ビスが曲がると安定性が大きく下がってしまうので、ガイドローラーの取り付けには、頑丈なキャップスクリューがお勧めです。
> キャップスクリューの詳細は、「キャップスクリューを使ってみよう!」を参照。

改造アドバイス

ホログラムシールを裏返して、台紙の上にFRPプレートを乗せます。 4枚のFRPプレートが収まった状態で、ホログラムシールの台紙に、定規とペンで線を引きます。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その1エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その2

線に沿って、ハサミでホログラムシールを切ります。 ホログラムシールを台紙から外して、台紙の上にFRPプレートを乗せます(写真右側は、FRPプレートを乗せているのが台紙で、何も乗せていないのがホログラムシールです)。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その3エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その4

台紙の上にFRPプレートを乗せた状態で、真上からホログラムシールをかぶせて貼ります。 簡単には、はがれないように、指で入念になぞっておきましょう。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その5エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その6

カッターを使って、FRPプレートをなぞるように、カットしてゆきます。 下に厚紙などをしいて、床やテーブルが傷つかないようにしましょう(写真左側)。 カット後、FRPプレートの周りにホログラムシールがはみ出していたら、ニッパーを使えば、きれいに取り除くことができます(写真右側)。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その7エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その8

ビスを通す部分に、ピンバイスで穴をあけます。 最初は 1mmのドリルで穴をあけて、次に 2mmのドリルで穴を広げるようにすれば、スムーズに作業できます。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その9エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その10

同じ手順で、FRPプレートの両面にホログラムシールを貼ります(リヤブレーキのFRPプレートも、同じ方法でシールを貼ります)。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その11

改造その2:自転車の飾りを取り付けてみた

シャーシの横(FRPプレート)に、自転車の飾りを取り付けました。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造内容その8エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造内容その9

飾りは裏側からビスを通して、スタビポールで固定させています。 ミニ四駆の走りに、あまり影響しないような取り付けを心がけました。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造内容その10エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造内容その11

ミニ四駆を横倒しにして、壁に当たらないかチェックしてみます。 飾りはガイドローラーよりも内側なので、コースの壁に当たる心配はなさそうです☆

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造内容その12エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造内容その13

この飾りは、もともと車輪のスポーク部分に取り付けるものです。 商品名は「CRUX(クラックス)スポークアクセサリー クマ」で、ほかにも色々な種類があります。 お好みで取り付けると、面白いですよ♩
> ほかの商品は「CRUX(クラックス)スポークアクセサリー」を参照。

自転車の飾り自転車の飾りの使用イメージ

自転車屋さんに行けば、もっと色々な商品が売られているかもしれません。 もし気になったら、近所の自転車屋さんに、行ってみると良いでしょう。

改造アドバイス

飾りの根元にピンバイス(ドリルの大きさは 2mm)を入れて、溝の幅を広げます。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その12エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その13

ブレーキスポンジを適当な大きさに切って、溝をふさぐように入れます。 飾りの根元にピンバイスを通した状態で入れると、ビスを通す箇所までふさがずに済みます。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その14エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その15

飛び出た部分をカットして、スポンジの中に「タミヤ瞬間接着剤《高強度タイプ》」(液体タイプの瞬間接着剤)をしみ込ませます。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その16エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その17

接着剤が固まったら、ブラックかグレーのブレーキスポンジを両面に貼って、ピンバイスで穴をあけます。 一方、FRPプレートには、ビスと大ワッシャーを入れておきます。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その18エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その19

飾りをビスに通して、小ワッシャーと 1.5mmスペーサーを入れて、スタビポールで固定します。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その20エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その21

改造その3:おもちゃの人形を取り付けてみた

ボールリンクマスダンパー(六角ウエイト)」のパーツを利用して、おもちゃの人形を取り付けました。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造内容その14

おもちゃの人形を持ち上げて手を離すと、次の写真のようになります。 立体コースでジャンプして着地した際、人形がマスダンパーのように機能します。

おもちゃの人形を持ち上げているところおもちゃの人形から手を放したところ

人形を外すと、次の写真のようになります。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造内容その15

シャーシには、 1.5mmスペーサーを挟んでピロボールを取り付けています。 また、人形には、アジャスターをビス止めしたFRPプレートを取り付けています。 このFRPプレートは、「FRPマルチワイドリヤステー」を加工したものです。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造内容その16エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造内容その17

おもちゃの人形は、「ハローキティ おもしろ消しゴム」です。 色違いで、いくつか種類があります。

おもちゃの人形(正面)おもちゃの人形(裏面)

人形の重さは、 13.6g。 「マスダンパー スクエア(8×8×32mm)」の重さが 14.8gなので、この人形も、バッチリ活躍してくれそうです☆

おもちゃの人形の重さを量っているところマスダンパーの重さを量っているところ

改造アドバイス

次の写真左側のように、「FRPマルチワイドリヤステー」を加工します。 FRPプレートは頑丈なので、写真右側のような大型の切断工具でカットして、紙ヤスリ(「フィニッシングペーパーP180番(3枚セット)」がお勧め)で削りましょう。

加工前後のFRPプレート大型のペンチと使い捨ての紙ヤスリ

なお、「世界最小モータースポーツ最速改造理論」によると、「FRPプレートにはガラス繊維が含まれているので、切断したり削ったりした際に出る粉は吸うと有毒。 加工の際は十分に換気し、小さな子供や動物がいる場合は作業しないよう注意」とのことです。 FRPプレートを加工する際は、十分に注意してください。


ブラックかグレーのブレーキスポンジを切って、FRPプレートに貼ります。 そのブレーキスポンジに両面テープを貼って、ピンバイスで穴をあけます(写真左側)。

次に、FRPプレートをシャーシに取り付けます。 その後、おもちゃの人形を乗せて、背中にFRPプレート(両面テープを貼った側)をくっつけます(写真右側)。 こうやって、人形にFRPプレートをネジ止めする箇所の、当たりをつけます。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その22エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その23

FRPプレートをシャーシから外して、ピンバイスで穴をあけます(最初は 1mmのドリルで穴をあけて、次に 2mmのドリルで穴を広げます)。 大ワッシャーを挟んで、ビスで止めます。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その24エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その25
エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その26エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その27

ブレーキスポンジに、「タミヤ瞬間接着剤《高強度タイプ》」(液体タイプの瞬間接着剤)をしみ込ませます。 固まらないうちに、再びシャーシに取り付けて、人形の姿勢を真っすぐに立たせます(10分ぐらい、待ちましょう)。 こうしてブレーキスポンジが固まれば、変則的な形のスペーサーになってくれます。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その28エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その29

黒い筒状のゴム(スタビポールの取り付けに使うもの)を、細かく切ります。 それを、人形とブレーキスポンジのすき間に入れて、瞬間接着剤を流して固定します。 しっかりと固定すれば、ミニ四駆の走行が激しくなっても、そう簡単には壊れなくなります。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その30エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その31エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その32

改造その4:ボディにマニキュアを塗ってみた

ボディにシールを貼った後、マニキュア(爪のお化粧に使う道具)を塗りました。 また、キット付属のシールの一部を、ホログラムシールに変えてみました。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造内容その18

マニキュアは100円ショップで購入。 色を付けるタイプではなく、透明感とキラキラ感を演出するタイプを使用しました。

マニキュア(正面)マニキュア(裏面)

このマニキュアを塗ると、ボディにキラキラ感が加わるので、華やかさがアップします。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造内容その19エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造内容その20エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造内容その21


ボディの穴を利用して、リボンを結んでみても面白いですね☆

エアロマンタレイ(ARシャーシ)のボディの穴ボディにリボンを結んだところ


リボン

使ったリボンは、右の商品です。 リボンの結び方は、次のブログ記事を参考にしました。

【簡単☆リボンの結び方講座 ◆基本の蝶結び◆】
 URL:http://ameblo.jp/aries0330-calceolaria/entry-11300413463.html
改造アドバイス

ホログラムシールに変えたいキット付属のシールを、台紙(ホログラムシールの裏側)に貼ります。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その33エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その34

シールの境目に沿って、カッターで切れ目を入れます。 切り抜いたら、ホログラムシールを台紙から外して、ボディに貼ります。 注意点として、シールが左右対称の場合、ホログラムシールは、もともと貼る位置と反対側に貼ります。 鏡は物体を逆に映しますよね? それと同じ理屈です。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その35エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その36エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その37

シールを貼り終えたら、マニキュアを塗ってゆきます。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その38

お好みで、自転車の飾り&おもちゃの人形にも、マニキュアを塗っておくと良いでしょう。 表面を保護する役割も、期待できます。

マニキュアを塗った飾りと人形

改造その5:大径ホイール同士を重ねてみた

キット付属のメッキホイールに、「大径ローハイトタイヤ&ホイールセット」のホイールを重ねて、側面にホログラムシールを貼りました。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造内容その23エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造内容その22

キット付属のメッキホイールは、直径23mmです(大径ホイールの大半は、直径23mm)。 「大径ローハイトタイヤ&ホイールセット」のホイールは、直径25mm、内径23mmなので、ちょうど重ねることができるんですね。

このため、加工したメッキホイールにタイヤをセットすると、直径約33mmの超大径になります。 加速力は下がりますが、最高速度は上がります。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造内容その26

改造アドバイス

キット付属のバレルタイヤを、「大径ローハイトタイヤ&ホイールセット」のホイールに入れます。 1日ぐらい入れたままにして、タイヤをのばしておきましょう。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その39


時間が経ったら、タイヤを外します。 そして、「ポータブルツールセット」を用意します(ピンバイスとリーマーを使用します)。

ミニ四駆ポータブルツールセット

ホイールシャフトを入れる部分をニッパーでカットして、ピンバイスで穴をあけます。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その40エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その41

リーマーを入れて、穴を広げます。 リーマーの先端が、ホイールを貫通するぐらいまで、ぐりぐり回してゆきます。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その42エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その43

スポークの根元を、ニッパーでカットします。 一気にカットしようとすると、ホイールを割ってしまうので、少しずつカットしてゆきましょう。 ニッパーの切れ味が悪いと、ホイールを痛めてしまいます。 高性能な「精密ニッパー」をお勧めします。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その44エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その45エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その46
エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その47エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その48エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その49


次は、「ベーシックドリル刃セット」と「精密ピンバイスD」を用意します(ドリルは 1mmをセット)。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その50

ホイールの内径に沿って、ピンバイスで穴をあけてゆきます。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その51エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その52

一周あけたら、缶詰のフタをあけるイメージで、穴と穴の間をニッパーで傷付けます。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その53エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その54

中心の大きな穴から、ニッパーでカットしてゆきます。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その55エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その56
エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その57エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その58

ニッパーやカッターを使って、ホイール内側のデコボコを削ります。 カッターを使う際、あまり力を入れると、ホイールを痛めたり、手をケガしたりしてしまうので、細心の注意が必要です。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その59エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その60

ベーシックヤスリセット(細目 ダブルカット)」の円形タイプを使って、ホイール内側が滑らかな円になるように削ってゆきます。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その61エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その62

水を流して、削りカスを落とします。 残りカスは、カッターで切り落とします。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その63エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その64

キット付属のメッキホイールが入るか確認。 メッキホイールが入ることが確認できたら、最後まで入れずに、いったん抜いておきます。 もし入らない場合、ヤスリ・カッターで削って微調整、再度入るか確認してみましょう。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その65エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その67
エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その68エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その66


ホログラムステッカー5種セット」の中から、好みのホログラムシールを選んで、加工した大径ホイールに貼り付けます。 その後、ハサミで切り取ります。

ホログラムシール5種セットエアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その69
エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その70エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その71

ホイールの内側に沿って、カッターでホログラムシールを切り抜きます。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その72エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その73

ホイールにタイヤをセットします。 その後、キット付属のメッキホイールに重ねて入れます。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その74エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その75
エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その76エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その77


同じ作業を4回繰り返せば、1台分の車輪が完成します。 けっこう大変ですが、苦労に見合う価値はあるので、がんばってみてください!

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その78


マイクロハンマー(交換ヘッド4タイプ付き)」を使って、ホイールシャフトを入れます。 シャーシとホイールのすき間は 1mm以内にしましょう。  車輪の左右のブレが減って、安定性が高くなります。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その79エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その80
エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その81エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その82


大径ローハイトホイールの加工は、けっこう難しい改造です。 途中、何度も失敗するかもしれませんし、けがをするかもしれません。 ただ、そのリスクを取るだけの価値は、十分にあります。 直径25mmや28mmの大径ホイールを作ることができるので、車輪のカスタマイズの幅が、ぐーんと広がるからです。

大径ローハイトホイールの加工その1大径ローハイトホイールの加工その2

次の写真は、その一例です。 ワンウェイホイールに、加工した大径ローハイトホイールを入れて、直径28mmに改造しています。 厚さ 1mmのタイヤを入れれば、薄タイヤにもかかわらず、直径約30mmの大径車輪になります。 以前、ジュニアクラスで入賞したレーサーが、コースでこの改造に気づいて釘付けになりました。

超大径ワンウェイホイール

また、超大径(直径34〜35mm)の車輪を、軽く作ることができます。 通常、超大径はタイヤを2つ重ねて作りますが、この方法なら、さらに軽くなるんですね。 ゴムよりもプラスチックの方が、軽いからです。 タイヤ加工と組み合わせれば、こんな改造もできます。

VS超大径のミニ四駆

タイヤ径が、約35mm(超大径)のミニ四駆。 加工した大径ローハイトホイールの内壁を複数枚重ねて、28mmのホイールにした後、幅を半分にカットした大径タイヤ(赤)をセット。 チューン系モーターでも、「ダッシュ系モーター搭載?」と感じるほどのスピードで走る。

大径ローハイトホイールの加工ができるようになると、ミニ四駆の改造がさらに楽しくなります。 何度も練習して、ぜひマスターしてみてください!

改造その6:他のグレードアップパーツと交換してみた

次の箇所を、各種グレードアップパーツと交換しました。 これらは、ミニ四駆のスピードや安定性のアップにつながります。


AO-1011 620ボールベアリング2個セット620ボールベアリングは、軸受けボールベアリングの中で、最も優れたパーツです。 良く回る上にホイールシャフトのブレが少ないので、スピードが速くなるだけでなく、安定性も高くなります。


スーパーXシャーシ・ゴールドターミナルゴールドターミナルは、キット付属のものよりも、電気を良く通すので、ミニ四駆のスピードがアップします。 また、性能が劣化しにくい(キット付属のターミナルは銅製なので、酸化してすぐに性能が下がってしまう)ので、一石二鳥なパーツです。


1.4mm中空軽量プロペラシャフト中空プロペラシャフトは、内部がストローのような空洞になっているパーツです。 キット付属のプロペラシャフトよりも軽いので、ミニ四駆のスピードがアップします。


カーボン強化ギヤ G13・8Tピニオンセットカーボン強化ギヤ G13・8Tピニオンセットカーボン強化ギヤは、通常タイプよりも頑丈なので、ギヤの刃が欠けにくい(性能が劣化しにくい)パーツです。 また、ギヤ同士の接触が滑らかなので、ミニ四駆のスピードアップが期待できます。


60mmブラック強化シャフト(4本)ブラック強化シャフトは、キット付属のホイールシャフトよりも頑丈なので、コースアウトしても、簡単には曲がりません。 ホイールシャフトが曲がると、スピードも安定性も下がってしまうので、普段の練習走行では、ブラック強化シャフトがお勧めです。

改造アドバイス

まずは、フッ素コートギヤシャフトをカウンターギヤ(赤色のパーツ)に入れます。 次に、ARシャーシのキット付属の軸受け部品(桃色のパーツ)を置いて、カウンターギヤを上からかぶせるように入れます。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その83エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その84

カウンターギヤをかぶせ終えたら、「ピンセットペンチ」を使って、奥まで押し込みます。

エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その85エアロマンタレイ(ARシャーシ)の改造手順その86

キット付属の赤色のカウンターギヤは、ギヤ比が[4.2対1]なので、スピードを重視する場合、黒色(ギヤ比4対1)に変えると良いでしょう。 このパーツは、「ハイスピードカウンターギヤーセット(ギヤー比4:1、4.2:1)」や「ARシャーシ セッティングギヤセット」に入っています。

ギヤ比4:1のカウンターギヤ

ちなみに、このミニ四駆は車輪の直径が33mmなので、水色(ギヤ比3.5対1)や緑色(ギヤ比3.7対1)は避けた方が無難です。 モーターに大きな負担がかかるので、少し走らせただけで、すぐに過熱してしまう可能性があるからです。 詳細は、次の記事を参照してください。
> 「モーターの性能が下がってしまう4つの原因

まとめ

今回の改造をまとめると、次のようになります。

  • ①FRPプレートを取り付けた     ※ドレスアップ↑、スピードアップ↑、安定性アップ↑
  • ②自転車の飾りを取り付けた      ※ドレスアップ↑
  • ③おもちゃの人形を取り付けた     ※ドレスアップ↑、安定性アップ↑
  • ④ボディにマニキュアを塗った     ※ドレスアップ↑
  • ⑤大径ホイール同士を重ねた      ※ドレスアップ↑、スピードアップ↑
  • ⑥他のグレードアップパーツと交換した ※スピードアップ↑、安定性アップ↑

重量は、電池無しで137.3gです。

エアロマンタレイ ホワイトスペシャル(ARシャーシ)の重さを量っているところ

エアロマンタレイ ホワイトスペシャルを、太陽の光に当ててみました。 全体が、きらびやかに光って、かなりグレードアップした感じです(≧∇≦)

エアロマンタレイ(ARシャーシ)を太陽の光に当てたところ


以前、ある女性から、
「女の人は、あの車(ミニ四駆)に、そこまで惹(ひ)かれない」
と指摘を受けたので、
「女性(女の子)が惹かれるような、ミニ四駆を作ってみよう!」
と考えて、今回の改造に挑戦してみました。

タミヤ製品以外のパーツ(自転車の飾り、おもちゃの人形)も使っていますが、その他はレギュレーション(公式大会の規則)を満たしています。 ですので、公式大会に出場させても、車検で認めてもらえる可能性があります。

20140314_161ジャパンカップ2013の様子その2

実際、公式大会では、ランプが点滅したり、コーナーを走る時だけライトアップしたりするミニ四駆が走っています。 おそらく、レギュレーションで定められたもの以外の部品も、使われていると思います。

それでも、見た目に関する改造に限っては、認めてもらえる(大目に見てもらえる)のだと考えられます。 「違法改造したモーターを搭載する」などと違って、レースをする上で、不公平にならないからです。 スポーツ競技のルールは、守るためにあるのではなく、公平に競走できる・みんなが楽しめるためにあるのですね。

公式大会の様子その1公式大会の様子その2


余談ですが、今のミニ四駆は、年齢や性別を問わず、親しまれています。 私が子供の頃は、男の子だけだったので、復帰したばかりの頃に、大人の女性や女の子が遊ぶ様子を見た時は、正直ビックリしました。

ジャパンカップ2013の様子その3ジャパンカップ2013の様子その4ジャパンカップ2013の様子その5

ミニ四駆パーフェクトガイド(新紀元社)」によると、2008年世界大会において、ジュニアクラスのチャンピオンは女の子、オープンクラス3位(日本人最高位)は女性です。 ジャパンカップ2013ジュニアクラスのグランドチャンピオンに輝いたのは女の子でしたし、同年12月の公式大会オープンクラスで優勝したのも女性でした。

ジャパンカップ2013ジュニアクラスの表彰の様子ミニ四駆グランプリ2013クリスマスフェスタの表彰の様子

一方で、インターネットでは、
 「女の子なのに、ミニ四駆で遊ぶって変ですか?」
 「女の子が模型屋さんに入るのって、嫌悪されますか?」
といった相談が寄せられています。 変でも何でもないですし、嫌悪するようなことでも無いでしょう。

実際、タミヤプラモデルファクトリー新橋店には、女性客も大勢来店します。 お菓子の模型だけでなく、ミニ四駆も買ってゆきます。 ミニ四駆ジュニアカップで、中学生ぐらいの女の子のグループを見たこともあります。

ミニ四駆ジュニアカップ・トレッサ横浜杯2013[秋]レースの様子その45ミニ四駆ジュニアカップ・トレッサ横浜杯2013[秋]練習走行の様子その12

大人も子供も、同じ土俵で勝負できるのが、ミニ四駆の素晴らしいところの1つです。 だから、年齢や性別に関係なく、みんなでわいわい楽しく遊ぶのが1番だと思います。

タミヤプラモデルファクトリー新橋店のコースの様子その1タミヤプラモデルファクトリー新橋店のコースの様子その2

先日、東京新宿のミニ四駆ステーション「Shuminova(しゅみのば)」に行ったところ、女性スタッフさんから「ミニ四駆で遊んでいます」と聞きました。 最初はコンクールデレガンスが目的だったけれど、今はミニ四駆をカスタマイズして走らせる方に夢中なのだとか。 去年(2013年)は、ジャパンカップの静岡大会、愛知大会、群馬大会などに遠征したのだそうです(すごいですよね)。

前述のミニ四駆漫画「ミニ四駆レーサーカケル」でも、ミニ四駆の魅力について語られている場面があります。

ミニ四駆レーサーカケルの1場面

漫画の1場面。 ミニ四駆最大の魅力の1つを、篠崎つぐみが語る、名シーンである。

「もっとたくさんの女性(女の子)に、ミニ四駆で遊んでほしい」
今回の改造を通じて、そう願うようになりました。

もし、もっと女性レーサーが増えてゆけば、ミニ四駆がさらに盛り上がって楽しくなるでしょう。 女性は男性よりも、おしゃれで感受性が強いです。 男性では思いつかないような、素敵な(かっこ良い、かわいい、きれいな)デザインのミニ四駆が、わんさか登場するはずだからです。

サンダーショットMk.II ピンクスペシャル(MSシャーシ)」など、ミニ四駆にも女性(女の子)向けのものがありますが、もっと増えてほしいですよね♩ ほかにも、アクセサリー要素を併せ持ったグレードアップパーツとか。

エアロマンタレイ ホワイトスペシャル(ARシャーシ)を斜め上から見たところ

以上、エアロマンタレイ ホワイトスペシャル(ARシャーシ)の改造でした(^-^)


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