「ライバルは自分」と考えてみよう!

ミニ四駆漫画の表紙

いつでも、どんな状況でも、ミニ四駆を上達させることができる「心得」について、です。


2017/6/6 この記事は「四輪駆動ラボラトリ vol.10」に収録されています。
> 詳細は「電子書籍」を参照

自分をライバルにする意味

ライバルは、競争相手とか好敵手という意味で、「競走して、お互いに高めあえる相手」です。

ミニ四駆漫画の表紙

ライバルは他人を指す言葉ですが、「自分をライバルにする」という考え方があります。 過去の自分をライバルに見立てて、今の自分と比べて、ミニ四駆の上達を目指すわけです。

周りを気にし過ぎると、できるはずのことが、できなくなる

お店のコースでは、あなた以外のレーサーも、ミニ四駆を走らせています。 同じタイミングで走らせれば、自然と競争が生まれます。 自分のミニ四駆が速ければ得意な気持ちになって、逆に相手の方が速いと悔しい気持ちになるのは、みんな同じでしょう。

タミヤプラモデルファクトリー新橋店の様子その1タミヤプラモデルファクトリー新橋店の様子その2
タミヤプラモデルファクトリー新橋店の様子その3タミヤプラモデルファクトリー新橋店の様子その4

ある程度、周りを気にするのは、上達に必要です。 とても速いミニ四駆を見て、
「自分も、あんなミニ四駆が作りたい!」
と思う気持ちが生まれなければ、作ることは難しいからです。 大会で負けても、
「次は、絶対勝てるミニ四駆を作るぞ!」
という意気込みがあれば、より速いミニ四駆を作ることができるでしょう。

ミニ四駆グランプリ2014の様子その1ミニ四駆グランプリ2014の様子その2
ミニ四駆グランプリ2014の様子その3ミニ四駆グランプリ2014の様子その4

ただ、あまり気にし過ぎると、かえって逆効果です。

「周りはあんなに速いのに、自分のミニ四駆は速くならない。 どうしてなんだろう。。。」
とか、
「大会に参加したけど負けちゃった。 いつもレースで勝てなくて、つまらないなあ。。。」
などと思ってしまったら、どんどん自信がなくなってしまいます。 続けていれば、そのうちできるはずのことでも、気にし過ぎて自信がなくなると、できなくなってしまうのです。

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真剣に比べることが、間違いな相手もいる

仮にあなたが、小学3年生だとします。 次のシーンを、想像してみてください。

あなたは3才の子供と、50メートル走で競走しました。 本気で走ったので、結果はあなたの勝利でした(体力差があるので当然ですね)。 それなのに、3才の子供が、悔しがったり落ち込んだりしたら、あなたはどう感じますか?

少し変わった焼きそば屋さんたぬきの像

もう、お気づきでしょう。 学校のクラスメートと、勉強や運動を比べる。 それと同じ調子で、お店のコースで出会ったレーサーや大会でレースした相手と比べるのは、そもそも間違っているかもしれないのです。

  • 相手は、あなたよりも早く、ミニ四駆を遊び始めているかもしれません(1年前とか)。
  • ミニ四駆が得意なパパやママが、協力しているかもしれません(大人の力は絶大です)。
  • トップレーサーと知り合いで、色々なノウハウを、教えてもらっているかもしれません。

ミニ四駆を始めたばかりの人が、経験者と比較にならないのは当たり前です。 たとえミニ四駆のことが分かってきても、経験者(特に上級者)は、知識も経験も、段違いに上だからです。

発売から30年以上も経っているミニ四駆は、遊び始めて10年以上、20年以上という強者の方もいます。 ミニ四駆って、格が違う相手と比べても、あまり良いことが無いんですね。

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ミニ四駆は、知力を駆使する「知のスポーツ」です。 ですので、知力(知識や経験など)の差が大きければ、勝負になりません。 体力差が大きければ勝負にならない、50メートル走の競走と同じなのです。

あの速いミニ四駆は、あなたも作り出せる!

そうは言っても、お店のコースで段違いに速いミニ四駆を見ると、やっぱり気が引けるかもしれません。 大会でレースして負けたら、やっぱり悔しいですよね。 そんな時は、次のように考えてみては、どうでしょうか?

  • 「自分のミニ四駆も、あんなスピードで走る可能性を秘めているんだ!」
  • 「がんばれば自分だって、あの速いミニ四駆を作ることができるんだ!」

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大会では、凄いミニ四駆がビュンビュン走っています。 ビュンビュン走っているそのミニ四駆は、あなたも絶対に作り出すことができます。

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そのミニ四駆を駆(か)るレーサーが歩んだ道を、あなたも歩けば作り出せます。 どんなに速いミニ四駆だって、最初はお店に並んでいたキットだからです。 それを、決して忘れないでください。

セントラルロード

自分をライバルにすれば、上達は天井知らず!

余談ですが、管理人はゲームが作りたくて、ゲーム制作の学科に進みました。 ゲーム制作は、パソコン(パーソナルコンピュータ)を使って行います。 同級生の多くはパソコン慣れしていましたが、管理人はろくに触ったことが無いので、のっけから大きく出遅れてしまいました。

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課題が出されると、周りは素早くキーボードを打ちますが、管理人は1文字ずつ探しながら打ちます。 アルファベットの「a」や「b」のボタンが、キーボードのどの場所にあるか分からなかったからです。 まるで、おとぎ話の「うさぎとカメ」に出てくる、カメみたいな状態。 パソコンの実習を終えるのは、いつもビリでした。

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正直、参りましたが、周りと比べても不幸なだけなので、自分をライバルにしました。
「パソコンの電源を切るの、昨日は友達に方法を聞いたけれど、今日は自力でやることができた! ナイス自分!!」
って感じです。 笑われてしまうかもしれませんが、そうして自分を励まさないと、つらい状況だったのですね。

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でも、周りに流されないで、毎日同じ調子で続けていたら、卒業前に奇跡がおきました。 卒業制作(卒業論文に相当するもの)として作ったゲームアプリが、クラスの代表に選ばれて、映画館のスクリーンがあるような会場で、大勢の同級生、下級生、先生たちの前で、発表することになったのです。

光り輝く草花


ミニ四駆で遊ぶ時は、周りを意識しながらも、自分をライバルにしてみてください。 過去のあなたが、できなかったこと。 それを今のあなたが、1つでも多くできるようになっていれば、あなたの勝ちです。

  • 1ヶ月前は、マスダンパーを余分に取り付けがちだったけれど、
    今の自分は、コースの形に合わせて、調整できるようになった。
  • 1週間前は、ブレーキの使い方が、ぜんぜん分からなかったけれど、
    今の自分は、スポンジの色で、効き具合が違うことを理解している。
  • 昨日までは、ミニ四駆を走らせた後、特に何もしていなかったけれど、
    今の自分は、帰ってから、家でメンテナンスを実行するようになった。

過去の自分をライバルにすれば、周りに左右されることが少なくなります。 そばに上級者がいても、あまり気にしないで、自分を高めることに意識を集中できます。 逆に、自分がお店で1番になっても、油断して向上心を失うことは無くなるでしょう。 おとぎ話の「うさぎとカメ」に出てくる、うさぎにならなくて済むわけです。

シンボル

かけっこで競走した、うさぎとカメは、目的が違いました。 うさぎはカメに勝つこと、カメはゴールにたどり着くことが目的だったのです(*1)。 だから、うさぎはゴールしていないのに、油断して途中で寝てしまいました。 だからカメは、うさぎを抜いても立ち止まらずに、(歩いているように見えても)ゴールまで走り続けたのです。
※2019/10/19追記
*1:【本】人生で大切なことは、すべて「書店」で買える。

ミニ四駆オープンクラス決勝参加券

1年前、1ヶ月前、1週間前の自分と比較して、今の自分はどうなのか? 過去の自分をライバルにすれば、マイペースで確実に、上達してゆけるでしょう。

ミニ四駆は、作ってなんぼ、走らせてなんぼです。 たくさんのキットを、組み立てて、改造して、走らせてみましょう。 そして、世界で一つだけのミニ四駆を、作り上げてください!

Keep on Running!(キープ オン ランニング)
立ち止まらないで、走り続けよう!

爆走兄弟レッツ&ゴーの主人公の2人

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